ここは、徳の島。
風だけが、静かに吹いている。
命の気配は、もうどこにもない。
ただ一本、
島の中心に、大きな木が立っている。
――徳の木。
昔、この島は生きていた。
草が芽吹き、動物が走り、
笑い声があった。
でも今は、
そのすべてが消えた。
残ったのは、
枯れかけた木と、静かな大地だけ。
この木は、徳を糧に生きている。
徳が集まれば、芽吹く。
芽吹けば、実る。
実れば、命が還る。
だから――
どうか、
協力してくれないだろうか。
Copyright © 札幌市立中の島中学校 令和7年度後期 2学年協議会